日本産業推進機構:NSSK

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2022.12.23

  • 投資先情報

NSSK IIによる株式会社Welfareすずらんの株式譲渡について

日本産業推進機構グループ(本社:東京都港区、代表:津坂純、https://www.nsskjapan.com/ 、以下「NSSK」という。)は、NSSKが管理またはサービス提供を行う投資事業有限責任組合及びExempted Limited Partnership(以下、総称して「NSSK II」という。)を通じて出資する株式会社Welfareすずらん(本社:愛知県名古屋市、https://suzuran-group.jp/、以下「Welfareすずらん」という。)並びにWelfareすずらんの持株会社である株式会社NSSK-L及び株式会社NSSK-LLの全株式をリコーリース株式会社(本社:東京都千代田区、代表:中村徳晴、https://www.r-lease.co.jp/、以下「リコーリース」という。)へ譲渡いたしましたので、お知らせいたします。

Welfareすずらんは、2011年に設立された愛知県名古屋市に本社を置く企業です。同社は、「全従業員の物心両面の幸福を追求し、利用者様、全ての方々の健康増進に全力を尽くす」を企業理念に、名古屋市を中心とした中京地区において介護施設をドミナント展開(住宅型有料老人ホームを8施設、障がい者グループホームを3施設、認知症対応型グループホームを1施設運営)しており、低価格で優良な介護サービスを強みとして、高収益・高稼働率な運営を実現しております。主力である住宅型有料老人ホームでは、施設に訪問介護・訪問看護ステーションを併設し、協力医療機関との連携を行いながら、充実した在宅療養体制を構築しております。また一部施設ではナーシングホームとして、看護師の24時間対応による、医療依存度の高い方へのケアを提供しております。要介護者だけでなく精神障がい者、身体障がい者、認知症患者、難病患者等が適切な医療・介護サービスを受けることができる体制を構築することで、ご利用者様とご家族様から高い評価を得るとともに、展開地域において高い知名度とブランド力を有しております。

NSSKは、2019年12月のWelfareすずらんへの投資以降、NSSK独自の経営支援パッケージである「NVP」(NSSKバリューアップ・プログラム)を活用することで、経営管理手法の導入、コンプライアンス・ガバナンス体制の導入、ESGの実践、営業戦略の強化、新規施設の開発を含む成長戦略の立案・実行など多岐にわたって、Welfareすずらんの経営基盤の強化を支援して参りました。特に予実管理や月次決算の早期化、経理プロセスの改善を通して収益管理を強化し、経営改善に取り組むとともに、新規施設の開設を通じた事業規模の拡大、施設横断でのベストプラクティスの共有やケアサービスの見直しを実施することを通じ、より高品質な介護・看護サービスを提供可能な体制を整備いたしました。

リコーリースは、設備投資に関連するリース・レンタル・割賦・融資等の金融サービスを提供するリース&ファイナンス事業等を手掛けております。中でも2000 年以降は、医療分野に注力し、幅広い医療機器メーカー、医療機器販売会社、病院、クリニック等との取引を拡大しております。これらの取引によって医療分野の設備投資をはじめ、開業や医療機関経営をサポートし、医療業界でのプレゼンスを向上させてきました。また、2011年より介護事業者向けに介護報酬ファクタリングサービスを開始し、取扱高は年間700億円を超える水準となっております。なお、自社での介護事業の運営自体は、初の試みであり、中長期的には、これまで積み重ねた医療・介護周辺事業への理解に加え、Welfareすずらんの介護事業運営を通じて、より介護サービスの利用者様、介護事業者双方にとって負荷の少ない、サステナブルなサービス開発を行っていくとのことです。

今後、Welfareすずらんは、リコーリースの医療・介護業界で展開する事業部門との連携や、リコーリースの堅牢な財務基盤、信用力を背景としたファイナンスサービス等を活用し、更なる成長、企業価値向上を実現していけるものと、NSSKでは考えております。

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